「料理は妻、ゴミ出しは夫」「お風呂掃除は週末まとめて夫が」——共働き家庭にとって、家事の担当制は最初に試したくなるルールではないでしょうか。我が家もそうでした。しかし、実際にやってみると、担当者が不在の日は家事が止まり、片方が体調を崩せば家中がぐちゃぐちゃに。そこで、担当制をやめた私たちの試行錯誤をお話しします。

この記事でわかること:

  • 共働き世帯のリアルな家事分担データ
  • 担当制が機能しなくなる理由
  • 我が家の「ゆるい当番制+見える化」の紹介
ちきんちきん
家事の担当制って、効率的に見えて、実は問題があるんですか?
つくねつくね
そうなんだよ。担当制が機能しなくなる「3つの理由」をこれから詳しく紹介するね。

共働き世帯の家事分担、データで見るとこうなっている

「妻3時間24分、夫51分」という時間の割り振り、皆さんはどう思いますか?2021年の総務省の調査によれば、このデータが共働き世帯(夫婦のみ)の1日の家事関連時間の実態なんです。しかもこれは、まさに現実の縮図と言っていい数字なんですよ。我が家でも同様で、最初は「料理はできるだけ効率的に」と、私が担当することになりました。でも、実はその裏で、妻は見えない家事をたくさん抱えていたのです。

6歳未満の子どもがいると、妻が7時間28分、夫が1時間54分に。

このように、家事の分担は夫婦間で大きく偏っています。夫の家事関連時間が年々増える傾向にあるとはいえ、その差はまだまだ大きいんですよね。現場で実際に家事をやり始めて気付きましたが、料理の準備や片付けだけじゃなく、材料を計画的に買い揃えるのもかなりの時間を取るんです。家事って単純に見えて細かい手順がいっぱいあるのがリアル。

つくねつくね
担当制で公平になるように見えて、実際は負担の偏りが続いている、という現実だよ。

女性の負担割合は77.4%

内閣府の報告によれば、6歳未満の子どもを持つ有業妻・夫の家事関連時間で妻が77.4%を担っているとされています。私たちの家庭でも、まさにこの状況でした。例えば、「子どもの送迎は私が」という分担にすると、朝の時間に余裕があるように見えますが、そのバックグラウンドで妻は家の掃除や洗濯、お昼ご飯の準備をしつつ、出かけるための準備を並行して進めてくれていたんです。

この隠れた仕事が日々のストレスとして積み重なり、疲弊感が増してしまっていました。「名もなき家事」という言葉が一時期けっこう話題になりましたけど、その本質をしっかり理解して、どう対策するかが大事だと思います。

出典:総務省統計局「統計Today No.190」 https://www.stat.go.jp/info/today/pdf/190.pdf

満足度のギャップ

2024年のエン・ジャパン調査によれば、家事分担で最も多いのは「妻7割:夫3割」。そして、男性の約86%が分担に満足しているのに対し、女性の満足度は54%です。我が家でも、初めて担当制を試した時、私は「お互い効率的にやれてる」と思っていたんですが、妻は「自分ばかりがやっている」と感じていました。

自分のやった家事が評価されていない、または見られていない、という感覚が積もると、家事分担の考え自体に不満が生まれるのかなと。話し合いでお互いの「実際にやったこと」を共有することの重要性を痛感しました。

担当制の課題
  • 担当者が病気や不在になると機能しない
  • 見えない負担の蓄積
  • 相談・調整の手間が多い

担当制をやめた3つの理由

理由1:担当者が倒れると家事も止まる

「日用品の補充、買い物は私」と決めていた我が家。しかし、夫である私が出張で2週間家にいないと、ストックはなくなり、もうすぐシャンプーやティッシュが切れるほどに、切れてから慌てて都度買い物に行く妻の負担が増えていく結果に。

このようなケースが繰り返されるうちに、「誰かが倒れるだけでこんなに影響が出るのか」と問題意識を持つように。そして、私が帰っても、新しいストレスの原因にならないよう家事の補填が必要に。お皿がこんなにも洗いづらいものになると知らなかったんです!その時、初めて家全体でどうやって効率的に回すかを再考するきっかけになりました。

理由2:「自分の担当じゃない家事」が見えなくなる

担当制は「自分の担当以外は見えなくて良い」と同義。私も風呂掃除には気づくのに、妻がやっている保育園準備、具体的には保育園カバンの詰め替えや体操服の準備、連絡ノートを揃えたりといった日々の細かい準備はズルズルと見逃し続けていました。「名もなき家事」という話題があるように、それがどれだけ負担を感じないものであれ、分担された関係では見えなくなってしまいがちです。

家事を見えなくすることは、その習慣や価値も見失わせることになります。私は自分自身でも、何がどうなれば生活がスムーズに運べるのかを完全には理解していなかったことに気が付きました。例えば、「今日はスーパーの特売日だから買い物行かないと」というシンプルな発想も、誰かのプランの一環であることに気付けない。それが担当制の盲点なんですよね。

理由3:子どもの成長に合わせて担当の中身が変わる

離乳食、習い事、宿題など、家事の内容は子どもの成長と共に変化します。担当制は、どうしても毎回再調整が必要で、話し合いが面倒になる始末です。具体的に、習い事が始まると、送り迎えやお弁当が必要になる一方で、離乳食の開始は再び(子どものために何を準備するのか)が新たな挑戦。家事は日々のルーチンを逸脱する行動が増えることを考えると、担当制なんて非現実的だと悟りました。

このような変化に合わせてマニュアルがしっかり組まれるのであれば別ですが、実際には毎日がアドリブの連続ですよね。事務的に「これは担当外だからやらない」という形では続かない。私たちの家庭でもそうで、ある日は「お弁当をつくる人、その向かいで服を用意する人」というように、特定の家事をどちらがやるかの判断が喧嘩の種でした。

ちきんちきん
じゃあ代わりにどうやって家事を分担しているんですか?自由だと逆にやりにくそうですが…。

我が家が乗り換えた「ゆるい当番制+見える化」

固定で決めるのは“起点”だけ、あとは交換可

「ゆるい当番制+見える化」を採用しました。週単位で食事やゴミ捨て当番を決めつつ、当日の状況に応じて交換も可能。これをGoogleカレンダーで共有することで、情報を常に最新に保っています。初めてこの方法を取り入れた時は、最初の1週間でびっくりするほど家事がスムーズになりました。

例えば、週末にでも、家事の内容が具体的にどれくらいあるのか、一度まとめて確認します。ここで、当番制にしている理由が「お互いの状況に応じて柔軟に対応できる」ということ。最初はカレンダーを見ながら「今日のゴミ捨ては当選だね」「じゃあ明日の食器洗いお願いね」と、逐一確認していましたが、やがてそれが習慣になってきたんです。驚きなのは、当日のシフト感覚で自然と毎日のタスクが進んでいくこと、これは本当に効率的です。

“やる家事リスト”を全部書き出して共有

家事を細かく書き出し、Notionで共有。リンナイ調査が示すように、男女間の家事認識のズレを是正するためです。私たちが用意したのは、実際のタスクをすべてリストにしたもので、これが非常に有効に働いていました。

家事の名前から詳細、重要なポイントや注意が必要な作業を一覧にすることで、共通の認識を持つことができて負担が大きく減りました。また、Notionの形で持つことで、スマホからいつでもアクセス可能になり、計画も立てやすくなりました。思えば、細かい確認が人生のクオリティを決めていくようなものですね。

失敗談:見える化したのに更新が止まり、結局リセット

最初のリストは3ヶ月で更新が止まりました。それで、四半期に一度、夫婦で「家事の棚卸し会議」を30分やることにしました。この小まめな見直しが驚くほど効果的で、私たちのコミュニケーションも良くなり、家事の量が増えた時も素早く対応できるようになりました。一度失敗してみて初めて、仕組みがちゃんと機能するためには定期的な見直しが大切だと学びました。

ちなみに「家事の棚卸し会議」は、初めは1時間以上かかっていましたが、あとで20分で終わるようになりました。それも、お互いの生活の中での課題や改善点が実感として分かり合えるようになったからです。そして本当に必要な家事だけを、シュッとこなす時代が来るかもしれませんね。

✅ この記事のポイント
  • 家事の担当制は負担の偏りを生む
  • ゆるい当番制+見える化でストレス減少
  • 定期的な見直しが重要
つくねつくね
完璧な分担よりも、適度にゆるく、かつ定期的な見直しが鍵だったんだよね。これで共働きでも無理なく家事が回せるようになったよ。